日次レポート対象期間: 2026年10月20日·公開: 2026-10-21·研究・知見トップへ
都道府県別の出没件数2026年10月20日
北海道
15
京都府
13
兵庫県
9
岩手県
8
栃木県
8
愛知県
8
埼玉県
7
宮城県
7

ほか 18 県で計 49 件

期間内の合計 124 件(くまウォッチ収集データに基づく集計・単位: 件)

主要事案および生活圏侵入の動向

当日収集されたデータベースによると、総報告件数は124件に上った。人身被害に関するキーワード一致は0件であり、身体的被害の発生は確認されていない。一方で、都市部キーワード一致が7件、捕獲・銃猟キーワード一致が2件記録されており、市街地や住宅街近接エリアにおけるクマの活動が顕著となっている。

特筆すべき事案として、神奈川県秦野市において弘法山公園付近(※1)および市街地近くの公園一帯(※2)でクマが捕獲された事例が挙げられる。都市公園周辺での捕獲は、住民の生活空間への直接的な接近リスクを如実に示している。また、愛知県豊田市では住宅街において子グマの目撃が相次ぎ(※4、※5)、青木町5丁目でも出没が確認されている(※23)。さらに宮城県気仙沼市の大島では、人口約2,000人の島嶼部において小学校付近でクマが目撃され、地域住民に強い緊張を生じさせている(※3)。

都道府県市町村地点環境事象区分概要・特記事項
神奈川県秦野市弘法山公園・市街地近接公園捕獲市街地近傍の公園周辺でクマを捕獲(※1、※2)
愛知県豊田市猿投地区・青木町等の住宅街目撃住宅街で子グマの徘徊が複数回目撃(※4、※5、※23)
宮城県気仙沼市大島(島嶼部)目撃小学校近隣で目撃、教育施設近接(※3)
北海道稚内市緑6出没住宅地近郊、同地域で今年4回目の出没(※4)
栃木県佐野市岩崎町・富士町食害・出没民家の柿が食害される被害を確認(※15)
東京都八王子市上川町ほか痕跡・撮影柿の木に爪痕確認、カメラによる撮影記録(※27)
島根県大田市大代町新屋目撃(複数頭)県道46号付近で成獣を含む3頭が移動(※18)

地域別出没動向

北海道地方

北海道では計15件の出没が記録され、全国最多の報告数となった。稚内市緑6では住宅地近郊での出没が確認され、同地点周辺では今年4回目となるなど恒常的な接近が観察されている(※4)。そのほか、厚沢部町上の山(※25相当)、留萌市三泊町(※26相当)、共和町ワイス(※27相当)、標茶町中チャンベツ原野基線(※28相当)など、道南から道北、道東に至る広域で出没が報告されている。

東北地方

東北地方では岩手県(8件)、宮城県(7件)を中心に報告が集中した。岩手県では盛岡市東緑が丘のせせらぎ公園付近で成獣1頭が目撃されたほか(※11)、奥州市水沢羽田町下屋敷(※10)や江刺愛宕土花、花巻市北湯口第4地割での出没が確認された。宮城県では前述の気仙沼市大島の小学校付近における目撃(※3)に加え、仙台市青葉区作並神ノ前西(※12)や高野原1丁目(※14)、富谷市明石台9丁目(※13)といった仙台都市圏近郊の住宅地・集落地への出没が記録された。また青森県八戸市南郷島守(※45相当)、秋田県秋田市御所野地蔵田3丁目における痕跡発見(※59相当)、福島県新地町福田北原(※58相当)でも出没が確認されている。

関東地方

関東地方では栃木県(8件)、埼玉県(7件)、神奈川県、東京都などで集落侵入や果樹食害が目立つ。神奈川県秦野市での捕獲事例(※1、※2)のほか、相模原市緑区青根(※24)や牧野、松田町萱沼地区で目撃が報告された。東京都ではあきる野市乙津周辺で出没が相次ぎ注意喚起がなされたほか(※25、※26)、八王子市では柿の木への爪痕が確認され(※27)、上川町でツキノワグマの撮影記録が残されている。埼玉県では小鹿野町両神薄や河原沢、秩父市久那(※7、※8)で地元住民や観光客による目撃および痕跡発見が続いた。栃木県では佐野市岩崎町で民家の柿が食害された事案(※15)や富士町での出没、足利市の河川敷における目撃(※16)が記録された。群馬県嬬恋村大笹地区の沢沿いでも目撃事例がある。

中部地方

中部地方では愛知県(8件)、静岡県(5件)をはじめ広域で出没が見られた。愛知県豊田市では住宅街での子グマ目撃(※4、※5、※23)に加え、小原・荷掛町石田において柿の木にいるクマが確認され、大坪町井戸洞でも報告された。静岡県富士宮市では佐折(田貫湖ふれあい自然塾付近)(※17)や内房(新塩出橋北西)で継続的な出没が記録されている。新潟県十日町市田沢本村では国道117号を横断する親子のクマが目撃され(※9)、南魚沼市石打では体長約1.5mの個体が確認された。さらに長野県佐久市志賀や安曇野市穂高牧、山梨県大月市七保町葛野・大月町花咲、岐阜県下呂市小坂町湯屋、福井県坂井市丸岡町女形谷・若狭町気山・小浜市鯉川、三重県大台町茂原の集落際でも出没が記録されている。

近畿・中国地方

近畿地方では京都府が13件、兵庫県が9件と高水準の記録となった。京都府では福知山市大江町北有路(※28)、宮津市溝尻・国分、京丹後市久美浜町二俣、南丹市美山町高野伯耆などで出没や痕跡が報告された。兵庫県では宍粟市山崎町金谷(※29)、新温泉町千谷、神河町柏尾、豊岡市日高町府市場、養父市関宮で目撃・痕跡が確認された。奈良県十津川村重里でも早朝の目撃がある。中国地方では広島県で三次市粟屋町(※20)、庄原市峰田町、大竹市小方町(※21および畑での痕跡)、安芸高田市で出没が発生。島根県では大田市大代町新屋で県道46号付近を移動する3頭が目撃されたほか(※18)、雲南市大東町川井の交差点付近でも成獣が確認された(※19)。山口県周南市呼坂(※22)、鳥取県鳥取市佐治町(※30)では爪痕やフンといった痕跡が確認されている。

リスク評価と考察

  • 季節要因と誘引物:栃木県佐野市や愛知県豊田市、東京都八王子市などで「民家の柿の食害」や「柿の木への爪痕・登木」が明確に報告されている。秋期のエネルギー要求が高まる時期において、集落や民家敷地内に残置された果樹が強力な誘因源となっている。
  • 人口圏・都市部への接近度:神奈川県秦野市での市街地近接公園における捕獲や、愛知県豊田市における住宅街での子グマ徘徊、宮城県気仙沼市の島嶼部小学校至近での目撃など、生活圏の深部に侵入する事例が目立つ。道路(国道117号や県道等)の横断や河川敷の利用など、移動経路が人流と交差するリスクが高い。
  • 複数個体・親子の行動特性:新潟県十日町市での親子グマ目撃や島根県大田市での3頭同伴移動のように、家族群の移動が確認されている。母子グマ遭遇時は威嚇・攻撃行動に発展しやすいため、目撃地点周辺の通学路や幹線道路における住民周知が急務である。

参考文献

  1. 弘法山公園付近出没のクマを捕獲 — news
  2. 市街地近くの公園一帯でクマ捕獲 — news
  3. 「急に出くわしたら怖い」住民2000人の大島 小学校近くでクマ目撃<宮城・気仙沼> - TVer — news
  4. 住宅地近くでクマ出没 緑6 今年4回目 住民に注意喚起 - 稚内プレス社 — news
  5. 住宅街で子グマを目撃 — news
  6. 住宅街に子グマ出没 — news
  7. (埼玉)小鹿野町両神薄でクマ出没 10月20日 - dメニューニュース — news
  8. 久那でクマ出没 — news
  9. 安全安心:クマの目撃情報がありました(中里地域田沢本村地内) - 十日町タウン情報 — news
  10. (岩手)奥州市水沢羽田町下屋敷でクマ出没 10月20日 - dメニューニュース — news
  11. (岩手)盛岡市東緑が丘でクマ出没 10月20日 - dメニューニュース — news
  12. (宮城)仙台市青葉区作並神ノ前西でクマ出没 10月20日 - dメニューニュース — news
  13. (宮城)富谷市明石台9丁目でクマ出没 10月20日 - dメニューニュース — news
  14. 青葉区高野原1丁目でクマ出没 — news
  15. 【民家の柿が食われる】佐野市クマ目撃情報 2026.10.20【岩崎町】 - 館林くらし — news
  16. 河川敷でクマ目撃 — news
  17. (静岡)富士宮市佐折でクマ出没 10月20日 - dメニューニュース — news
  18. 大代町新屋でクマ出没 — news
  19. 大東町川井でクマ出没 — news
  20. 粟屋町でクマ出没 — news
  21. 小方町小方下三ツ石でクマ出没 — news
  22. 周南市呼坂でクマ出没 — news
  23. クマ出没 — news
  24. (神奈川)相模原市緑区青根でクマ出没 10月20日 - dメニューニュース — news
  25. あきる野市乙津でクマ出没 — news
  26. 東京・あきる野市でクマの目撃情報 市が注意喚起(ABEMA TIMES) - Yahoo!ニュース — news
  27. クマ出没、柿の木に爪痕 — news
  28. (京都)福知山市大江町北有路でクマ出没 10月20日 - dメニューニュース — news
  29. (兵庫)宍粟市山崎町金谷でクマ出没 10月20日 - dメニューニュース — news
  30. 佐治町でクマの爪痕とフンを発見 — news

監修・編集
執筆
AI(大規模言語モデル)による情報集約
監修
獣医工学ラボ(リサーチコーディネート株式会社)
対象期間
2026年10月20日
公開日
2026-10-21
最終更新
2026-10-21
データ範囲
くまウォッチ sightings.json (内部集計データのみ)

本記事は、くまウォッチが収集した出没データを LLM が分析・文章化した内容を、獣医工学ラボの獣医師が確認・編集の上で公開しています。事実関係に誤りを発見された場合は contact@research-coordinate.co.jp までご連絡ください。