日次レポート対象期間: 2026年9月7日·公開: 2026-09-08·研究・知見トップへ
都道府県別の出没件数2026年9月7日
北海道
14
青森県
14
山口県
9
島根県
8
長野県
7
京都府
6
山形県
5
福島県
4

ほか 8 県で計 14

期間内の合計 81 件(KumaWatch 収集データに基づく集計・単位: 件)

1. 重点事案の分析(人身被害・捕獲駆除・都市部接近)

当日に報告された81件のうち、人身被害キーワード該当が1件、都市部キーワード該当が13件、捕獲・銃猟キーワード該当が6件確認された。特に人間活動圏との直接的接触が顕著となった重大事案について報告する。

人身被害事案:長野県軽井沢町

長野県軽井沢町の国有林内において、キノコ採りをしていた男性がクマに襲撃され負傷する人身被害が発生した(※1)。森林内での採集活動中に突発的な遭遇が生じた事例であり、入山者に対する直接的リスクが実体化した形である。

生活圏への居座りと緊急駆除:北海道滝川市

北海道滝川市では、住宅からわずか70メートルの距離にあるサイクリングロード付近にヒグマが居座る事態が発生した(※2)。体長約1.5メートルの個体であり、国道38号線沿いや河川敷にまたがる生活空間至近での行動が確認されたため、銃猟等による駆除措置が執行された(※3、※4、※5)。生活インフラ周辺での滞留に対する迅速な危険排除措置である。

錯誤捕獲および生活インフラ周辺への出没

山口県周南市大字八代では、イノシシ用箱わなへのクマの錯誤捕獲が確認された。また同市内では交番から約700メートルの路上での目撃(※6)も記録されている。青森県三沢市では駅南側の住宅地で洗車中の住民が目撃する事例(※7)や、京都府舞鶴市の住宅街における親子の出没(※8)など、人間が日常的に活動する中枢エリアへの侵入が各地で多発している。

地域発生地点事象区分概要
長野県軽井沢町国有林人身被害キノコ採りの男性が襲われ負傷(※1)
北海道滝川市河川敷・サイクリングロード駆除住宅近接地に居座った体長約1.5mのヒグマを駆除(※2〜※5)
山口県周南市大字八代・鹿野下錯誤捕獲・目撃イノシシ用箱わなへの錯誤捕獲、市街地路上での目撃(※6)
青森県三沢市三沢駅南側住宅地都市部出没住宅地内にて洗車中の住民による目撃(※7)
山形県天童市北久野本・大町都市部出没住宅街における体長約80cmの個体目撃および痕跡(※9、※10)

2. 地域別出没傾向と空間的特徴

北海道地域(14件)

北海道内では14件が計上された。滝川市における住宅地近接サイクリングロードでの居座りとそれに伴う駆除事案(※2〜※5)のほか、知内町では住宅からわずか5メートルの地点でクマの足跡が確認されるなど(※11)、家屋至近への物理的接近が目立っている。

東北地域(計30件超:青森14件、山形5件、福島4件、岩手、秋田、宮城)

本州最多の報告集中を見せたのが東北地域である。青森県では三沢市駅南側住宅街での洗車中の目撃(※7)、八戸市糠塚(※12)、五所川原市金木町川倉七夕野(※13)、六戸町犬落瀬(※14)など、集落や都市的環境での出没が多発した。五所川原市では運動公園付近から地蔵尊方向へ移動する個体が把握されている。

山形県では天童市北久野本や大町などの住宅街において体長80cm前後のクマの目撃や痕跡が集中し(※9、※10、※15)、河北町田井でも出没がみられた(※16)。岩手県奥州市では水沢地区の小学校付近(※17)や水沢佐倉河松堂(※18)で目撃された。福島県いわき市では小名浜下神白塚田の道路上など港湾・市街地近郊で体長約1メートルの個体が目撃された(※19、※20)。秋田県では北秋田市脇神(※21)や由利本荘市石脇弁慶川(※22)、宮城県では富谷市穀田瀬戸ノ沢(※23)で出没が確認されている。

関東地域(群馬3件、栃木3件)

群馬県長野原町北軽井沢および旧松月湖・旧照月湖周辺での移動・出没が継続して記録された(※24)。栃木県那須町高久乙では、宿泊施設の敷地内を含む観光・保養エリアへの出没が複数報告されている(※25、※26)。

中部地域(長野7件、新潟1件)

長野県では前述の軽井沢町国有林における人身被害(※1)のほか、飯田市西中学校近く(※27)や滝の沢(※28)、辰野町辰野(※29)や平出(※30)など、山林に隣接する文教施設周辺や集落部での目撃が相次いだ。新潟県長岡市栖吉町では、林道を車で走行中のドライバーにより道路を横切る子グマが確認されている。

関西地域(京都6件、兵庫)

京都府では舞鶴市の住宅街に親子グマが出没した事案(※8)をはじめ、大波下、京丹後市大宮町三重、綾部市小呂町小谷、福知山市下小田において出没および痕跡が記録された。兵庫県丹波市市島町北岡本でも生息痕跡が確認されている。

中国地域(山口9件、島根8件、広島)

中国山地沿いを中心に高い警戒度を示している。山口県では周南市での錯誤捕獲や市街地交番付近での路上目撃(※6)、鹿野下での出没、山口市の小学校至近県道沿いでの目撃が確認された。島根県安来市広瀬町奥田原では旧奥田原小学校前の県道安来木次線を横断する成獣が複数回報告され、浜田市弥栄町田野原でも道猿坊公園付近の県道34号を横断し三隅川へ移動する体長1メートルの個体が記録された。広島県三次市作木町下作木でも出没が確認されている。

四国・九州地域

当日の収集データにおいて、四国および九州地方からの出没・被害報告は計上されていない。

3. リスク評価

本日の集計データに基づき、以下の3つの観点から現在の野生動物管理上のリスクを評価する。

  • 季節要因と行動圏拡大:9月上旬を迎え、秋季の活動活発化に伴い、山林内でのキノコ採り等を行う入山者と野生動物との空間的重複が拡大している。軽井沢町での人身被害はその典型例であり、森林域における突発遭遇の危険度が極めて高い水準にある。
  • 河川・道路等の移動回廊と生活圏侵入:北海道滝川市の河川敷や島根県・山口県の県道横断事例が示す通り、河川敷や主要道路がクマの移動経路として機能し、そのまま市街地や住宅街、学校周辺への侵入につながるパターンが常態化している。
  • 人口集中地区への定着・錯誤捕獲リスク:住宅地至近のサイクリングロードでの居座りや、住宅地内での洗車中の目撃、農地付近のイノシシ用箱わなへの錯誤捕獲が発生している。住民生活インフラと生息圏の境界が曖昧化しており、偶発的な人身事故および捕獲作業時の安全確保に対する厳重な警戒が求められる。

参考文献

  1. 長野県軽井沢町国有林でキノコ採り男性が襲われ負傷
  2. 北海道滝川市で住宅から70mのサイクリングロードに居座るクマ
  3. 北海道滝川市河川敷でヒグマ1頭駆除
  4. 北海道滝川市サイクリングロードで体長約1.5mのクマ駆除
  5. 北海道滝川市国道38号線沿いでクマ1頭駆除
  6. 山口県周南市路上でクマ1頭目撃 交番から約700m
  7. 青森県三沢市三沢駅南側住宅地で洗車中にクマ目撃
  8. 京都府舞鶴市住宅街にクマ親子が出没
  9. 山形県天童市住宅街で体長80cmのクマ
  10. 山形県天童市北久野本2丁目でクマ目撃
  11. 北海道知内町住宅から5mの場所でクマの足跡発見
  12. 青森県八戸市糠塚でクマ出没
  13. 青森県五所川原市金木町川倉七夕野でクマ出没
  14. 青森県六戸町犬落瀬でクマ出没
  15. 山形県天童市大町で痕跡発見
  16. 山形県河北町田井でクマ出没
  17. 岩手県奥州市水沢の小学校付近でクマ目撃
  18. 岩手県奥州市水沢佐倉河松堂でクマ出没
  19. 福島県いわき市小名浜でクマの目撃情報
  20. 福島県いわき市道路上にクマ
  21. 秋田県北秋田市脇神でクマ出没
  22. 秋田県由利本荘市石脇弁慶川でクマ出没
  23. 宮城県富谷市穀田瀬戸ノ沢でクマ出没
  24. 群馬県長野原町北軽井沢でクマ出没
  25. 栃木県那須町高久乙でクマ出没
  26. 下野新聞:栃木県那須町クマ出没情報
  27. 長野県飯田市西中学校近くで目撃情報
  28. 長野県飯田市滝の沢でクマ出没
  29. 長野県辰野町辰野でクマ出没
  30. 長野県辰野町平出でクマ出没

監修・編集
執筆
AI(大規模言語モデル)による情報集約
監修
獣医工学ラボ(リサーチコーディネート株式会社)
対象期間
2026年9月7日
公開日
2026-09-08
最終更新
2026-09-08
データ範囲
KumaWatch sightings.json (内部集計データのみ)

本記事は、KumaWatch が収集した出没データを LLM が分析・文章化した内容を、獣医工学ラボの獣医師が確認・編集の上で公開しています。事実関係に誤りを発見された場合は contact@research-coordinate.co.jp までご連絡ください。