日次レポート対象期間: 2026年9月9日·公開: 2026-09-10·研究・知見トップへ
都道府県別の出没件数2026年9月9日
青森県
18
北海道
16
福島県
10
宮城県
9
山梨県
5
栃木県
4
島根県
4
秋田県
4

ほか 13 県で計 28

期間内の合計 98 件(KumaWatch 収集データに基づく集計・単位: 件)

概要と主要事案(都市圏出没・生活インフラへの接近・捕獲状況)

本報告期間(2026年9月9日)におけるクマ関連事案は計98件に達した。人身被害のキーワードに一致する報告は0件であったが、都市部キーワード一致が6件、捕獲・銃猟関連が1件(加えて報道等での殺処分・捕獲事案)記録された。本日のデータでは、人間活動が活発な生活インフラや公共施設にクマが直接侵入・近接する事象が際立っている。

北海道富良野市では、交通の要衝であるJR富良野駅の至近距離においてヒグマの目撃が複数報告された(※1、※2、※3)。駅周辺などの市街地空間への侵入は利用客や住民に対する偶発的遭遇の危険性を著しく高める事例である。また、山形県村山市では中学校のグラウンドにおいてクマが目撃され(※4)、生徒や教職員が活動する教育現場への侵入事案として警戒レベルの引き上げが求められる事象となった。

公共交通機関関連では、京都府福知山市において路線バスの車内にクマが出没・侵入するという極めて異例の事態が記録された(※22、※23)。閉鎖された車内空間への侵入は深刻なパニックや人身被害につながり得る重大インシデントである。さらに同府舞鶴市では、民家に侵入したとみられるクマ2頭の殺処分が実施されている(※24)。また、山口県周南市大字鹿野上では錯誤捕獲が1件記録された。

都道府県事案発生地点事象・状況の概要リスク分類
北海道富良野市(JR富良野駅周辺)駅至近におけるヒグマの目撃都市インフラ近接・市街地
京都府福知山市(バス内)路線バス車内へのクマ出没交通機関侵入・高リスク
京都府舞鶴市(民家)民家付近におけるクマ2頭の殺処分家屋近接・駆除対応
山形県村山市(中学校敷地)中学校グラウンドにおける目撃文教施設侵入
広島県広島市(農地)農地においてナシが食い荒らされる被害農業被害・誘引事案
山口県周南市(大字鹿野上)錯誤捕獲の発生捕獲管理

地域別出没動向と空間分析

北海道地域

北海道では計16件の事案が確認された。前述の通り富良野市中心部のJR富良野駅周辺において目撃が集中した(※1、※2、※3)ほか、浜頓別町では宇曽丹地区のウソタンナイ砂金採掘公園へ向かう道路上でヒグマが発見され、公園内へ移動していく姿が町民によって確認された(※14)。観光・レクリエーション施設周辺の道路や公園緑地が移動経路として利用されている実態が示されている。

東北地域

東北地方は全体の半数以上を占め、最多の事案が集中した地域である。都道府県別では青森県が全国最多の18件を記録した。青森市内(横内桜峰など)(※18)をはじめ、十和田市、東通村、つがる市など広域で目撃が相次いでいる(※17)。福島県では10件が記録され、会津美里町鶴野辺等で成獣や複数頭(2頭連れ)の目撃が重なり(※6、※7、※8)、川俣町でも体長約1メートルの個体や出没の可能性が報告された(※5)。

宮城県は9件が報告され、仙台市青葉区において道路を横断する体長約2メートルの大型個体が目撃された(※11)ほか、青葉区芋沢大竹(※9)、松島町高城馬場一(※10)、大和町、富谷市穀田松場などで断続的に出没がみられた。秋田県では4件の報告があり、秋田市の雄物川河川敷(※19)や横手市旭川の県道沿い・住宅街(※20)、仙北市角館町(※21)での出没が確認された。山形県では村山市の中学校グラウンド(※4)や酒田市黒森での目撃、岩手県久慈市夏井町での出没(※13)など、河川敷や幹線道路、学校近傍を含む人間の生活圏への進出が顕著である。

関東地域

関東地方では栃木県で4件、群馬県、埼玉県で各1件が記録された。栃木県佐野市では堀米町や安蘇庁舎近くの林内において親子連れとみられる3頭のクマが相次いで目撃された(※12)。群馬県中之条町四万の新湯地区・温泉薬師神社付近では幼獣の出没が報告され、桐生市新里町高泉でも出没が確認された。埼玉県小鹿野町両神小森では、路線バス運転手による目撃事案が報告されている。

中部地域

中部地方では山梨県が5件の事案を記録した。北杜市において日野春駅南東付近、北杜高校付近(北約600メートルおよび第二グラウンド)、八ヶ岳少年自然の家付近など、文教施設や駅周辺での目撃情報が短期間に複数寄せられた(※15、※16)。長野県では上田市生田、山ノ内町夜間瀬、山形村での出没が相次いだ(※25、※26)。静岡県熱海市では伊豆山および岩戸山で目撃があり(※27)、富山県氷見市余川では道路上での目撃、岐阜県大垣市青野町や白川村長瀬、福井県高浜町関屋でも夕刻以降の目撃が報告された。

関西地域

関西地方では京都府で4件が記録された。福知山市三和町辻での痕跡発見に加え、同市内で発生した路線バス車内への出没事案(※22、※23)、さらに舞鶴市において民家に接近したクマ2頭の殺処分が報告された(※24)。また、兵庫県姫路市夢前町新庄でも出没が記録されている。

中国・四国・九州地域

中国地方では島根県で4件、広島県で4件、山口県で1件の計9件が記録された(四国・九州地域での事案報告は本日は0件)。島根県では大田市五十猛町赤井の国道9号線沿いで幼獣1頭が目撃され、益田市匹見町山根下の農道付近でも夕刻に1頭が目撃された。広島県では世羅町本郷、三次市布野町、安芸高田市高宮町での目撃に加え、広島市内において農地のナシがクマによって食い荒らされる食害が確認された(※28)。山口県周南市大字鹿野上ではイノシシやくくり罠等への混獲と推測される錯誤捕獲が1件発生している。

リスク評価と今後の管理上の示唆

本日得られたデータに基づき、以下の3つの側面からリスク評価を行う。

  • 季節要因と行動圏の拡大: 9月上旬という時期において、青森県(18件)、北海道(16件)、福島県(10件)、宮城県(9件)をはじめ全国的に活発な移動が確認されている。成獣だけでなく、群馬県中之条町や島根県大田市のように幼獣の単独目撃、あるいは福島県会津美里町や栃木県佐野市のように複数頭(母子と推測される群れ)での出没が確認されており、個体群の活動性が高い状態にある。
  • 餌資源と農業被害の発生: 広島県広島市におけるナシの食害被害に代表されるように、果樹等の農業資源を目的とした里地・農地への誘引が実際に発生している。収穫期を迎える果樹園や農地周辺は、クマにとって強力な誘引源となり、人為的環境への依存度を高める要因となる。
  • 人口圏接近度とインフラ侵入リスク: 最も警戒すべき事象として、JR富良野駅至近や日野春駅周辺といった駅施設、中学校・高校の敷地近傍、さらには京都府福知山市のバス車内など、人間生活の中心的な交通・教育インフラへの侵入が挙げられる。道路横断(仙台市青葉区の2m個体)や幹線道路沿い(島根県国道9号線)での遭遇を含め、住民生活圏とクマの動線が空間的に完全に重なり合っており、突発的な遭遇事故への警戒体制の維持が不可欠である。

参考文献

  1. JR富良野駅近くでクマ目撃
  2. JR富良野駅周辺でのクマ目撃
  3. JR富良野駅近くでクマ目撃(続報)
  4. 中学校グラウンドでクマ目撃
  5. 体長1メートルの動物を目撃
  6. 会津美里町鶴野辺でクマ2頭目撃
  7. 会津美里町でクマ2頭目撃
  8. 会津美里町内でのクマ目撃情報
  9. 仙台市青葉区芋沢大竹でクマ出没
  10. 松島町高城馬場一でクマ出没
  11. 仙台市青葉区で道路を横断する2mのクマ
  12. 佐野市安蘇庁舎近くでクマ3頭
  13. 久慈市夏井町でクマ出没
  14. 浜頓別町宇曽丹でクマ出没
  15. 北杜市内でクマの目撃情報3件
  16. 北杜高校付近でクマ目撃
  17. 青森県内複数地域でクマ目撃
  18. 青森市横内桜峰でクマ出没
  19. 秋田市雄物川河川敷にクマ出没
  20. 横手市旭川の県道にクマ出没
  21. 仙北市角館町でクマ出没
  22. 福知山市のバス内でクマ出没
  23. 福知山市バス内出没詳細
  24. 舞鶴市の民家でクマ2頭殺処分
  25. 上田市生田でクマ出没
  26. 山ノ内町夜間瀬でクマ出没
  27. 熱海市伊豆山でクマ出没
  28. 農地でクマがナシを食い荒らす被害

監修・編集
執筆
AI(大規模言語モデル)による情報集約
監修
獣医工学ラボ(リサーチコーディネート株式会社)
対象期間
2026年9月9日
公開日
2026-09-10
最終更新
2026-09-10
データ範囲
KumaWatch sightings.json (内部集計データのみ)

本記事は、KumaWatch が収集した出没データを LLM が分析・文章化した内容を、獣医工学ラボの獣医師が確認・編集の上で公開しています。事実関係に誤りを発見された場合は contact@research-coordinate.co.jp までご連絡ください。