日次レポート対象期間: 2026年9月15日·公開: 2026-09-16·研究・知見トップへ
都道府県別の出没件数2026年9月15日
青森県
15
北海道
11
山口県
6
島根県
5
和歌山県
4
京都府
3
秋田県
3
広島県
2

ほか 11 県で計 16

期間内の合計 65 件(KumaWatch 収集データに基づく集計・単位: 件)

主要事案および全体概況

2026年9月15日の24時間におけるクマ関連出没データは総数65件を数えた。人的被害キーワードに該当するインシデントや緊急銃猟事案は0件であり、身体接触を伴う重大被害は回避された。しかし、都市部キーワード一致事案が2件報告されており、京都府京都市北区上賀茂本山における痕跡確認(※24)や、秋田県秋田市横森3丁目における出没の可能性(※9)など、市街地縁辺部や文教・住宅エリアへの接近が認められる。

都道府県別の報告件数では、青森県が15件で最多となり、次いで北海道が11件、山口県が6件、島根県が5件、和歌山県が4件、京都府と秋田県が各3件と続いている。情報ソースは報道由来が41件、自治体等のオープンデータや地域情報が24件(kumalog-aomori 7件、hokkaido 6件、shimane 3件、yamaguchi-shunan 2件など)であり、地域ごとの情報収集基盤に応じた分布を示している。以下に当日の上位自治体の出没状況を整理する。

地域ブロック都道府県報告件数主要発生地点特記事項
北海道北海道11件苫前町、恵庭市、標茶町、今金町苫前町で親子3頭の目撃が複数報告
東北青森県15件弘前市、十和田市、東北町、六戸町、南部町最多発生県、集落・農地近接での痕跡多数
東北秋田県3件秋田市、にかほ市、美郷町秋田市横森など人口密集地近郊での情報あり
近畿和歌山県4件日高川町、紀美野町住宅跡地や集落周辺での目撃
中国山口県6件周南市、岩国市、山口市山間部集落や道路沿いでの痕跡確認
中国島根県5件益田市(黒周町、馬谷町)同一エリア内での複数頭目撃が継続

北海道における出没動向

北海道内では計11件が記録された。特筆すべきは苫前町における複数頭の目撃であり、住宅付近において親子とみられるクマ3頭が目撃された(※1)。同様に苫前町内では同群と推定される3頭の目撃が重なっており、母子グマが生活圏に近接している点が警戒される。また、恵庭市の緑のふるさと森林公園の奥部では定点監視カメラによる撮影が確認され、標茶町中チャンベツ(※2)や今金町日進(※3)といった道東・道南・道北の各農山村・林縁部においても散発的な出没が把握されている。

東北地方における出没動向

東北地方は合計で25件以上の事案が集中し、全国で最も活動密度が高いエリアとなった。最多の15件を記録した青森県では、弘前市貝沢沢辺(※4)や十和田市法量渕瀬(※5)、南部町相内室畑(※8)での直接目撃に加え、東北町旭北3丁目(※6)や六戸町犬落瀬堀切沢(※7)では足跡等の出没痕跡が確認されている。これらは平野部や農地、集落と山林が交錯する境界部での事案が目立っている。

秋田県では3件が報告され、秋田市横森3丁目における出没の可能性(※9)のほか、にかほ市金浦岡の谷地(※10)や美郷町畑屋外館(※11)で出没が確認された。岩手県では花巻市北湯口第8地割(※12)、宮城県では登米市迫町新田山崎(※13)および栗原市栗駒栗原西沢(※14)で出没した。山形県では庄内町落合(※15)や鶴岡市下川(※16)の沿岸近郊・農地周辺で目撃され、福島県では会津若松市居合町(※17)や一箕町松長下長原(※18)と、盆地縁辺の集落地近傍で連続して事案が発生している。

関東・中部地方における出没動向

関東地方では群馬県嬬恋村田代地区において、助右エ門のキャベツ畑脇の木に登ってドングリを採食していた個体が目撃され、自治体・住民による花火を用いた追い払い活動が実施された。高標高地における堅果類の結実状況と農業地帯の境界での採食行動を示す典型例である。

中部地方においては、福井県若狭町下吉田で目撃があり(※21)、同町の若狭町下吉田トンネル付近では夕刻の17時15分に成獣1頭が確認された。長野県木祖村藪原(※20)では出没の可能性が通報され、山梨県笛吹市芦川町上芦川(※19)、愛知県豊田市稲武町横川入の山間幹線道路沿いでもクマらしき動物の目撃が報告されている。甲信越から東海・北陸の山間部を結ぶ回廊沿いでの単発出没が確認される。

関西地方における出没動向

関西地方では京都府3件、和歌山県4件、兵庫県2件、三重県1件が記録されている。京都府では京都市北区上賀茂本山で痕跡が発見され(※24)、都市近郊の緑地帯への入り込みが見られるほか、南丹市美山町下平屋(※23)や丹後半島の京丹後市丹後町間人(※25)でも痕跡が確認された。

和歌山県では日高川町初湯川の住宅跡地からクマが出現した事案(※28)が記録され、紀美野町三尾川地区でも出没の可能性および目撃が報告された。兵庫県内では丹波市氷上町鴨内での痕跡(※26)や加東市下久米での出没の可能性(※27)が捉えられており、三重県大紀町ではクマが2度目撃される事案(※22)が発生している。近畿背梁山脈から紀伊半島にかけて、集落周縁の廃屋や耕作放棄地が移動経路として利用されていることが窺える。

中国地方における出没動向

中国地方では山口県で6件、島根県で5件、広島県で2件の出没が確認された。島根県益田市では黒周町(火打岩バス停付近で午前8時20分に2頭)および馬谷町(西日本鉱業付近で午後0時50分に2頭、旧宗兼院バス停付近で午後5時25分に1頭)において同日中に集中的な目撃が相次いだ(※29)。バス停付近など住民の生活動線至近での目撃が続いており、同一地域内での定着または反復的な徘徊が強く示唆される。

山口県内では周南市鹿野下(大字鹿野下含む)で複数件の痕跡が報告されたほか(※30)、岩国市美和町黒沢、岩国市錦町大野、山口市徳地柚木と山間部の主要流域に沿った地点で痕跡・目撃が続いた。広島県においても廿日市市原宇治久保や大竹市栗谷町大栗林で出没痕跡が確認されており、西中国山地を中心とする個体群の活動が活発化している。

リスク評価と管理上の課題

本日の観測データから導かれる野生動物管理上のリスク評価は以下の3点に集約される。

  • 季節要因と採食行動の活発化: 9月中旬に入り、冬期に向けた過食期(ハイパーファジー)の初期段階にあると推測される。群馬県嬬恋村で確認されたように、ドングリ等の樹上堅果類を求めて木に登る採食行動が直接観察されており、山林内での餌探索行動が広域化している。
  • 人口圏・生活圏への接近リスク: 青森県六戸町や東北町、北海道苫前町、和歌山県日高川町の住宅跡地など、生活インフラや家屋の至近距離での出現が多数発生している。また、京都市北区や秋田市横森のような都市縁辺住宅街への接近事案は、通勤・通学時間帯における偶発的遭遇リスクを高める要因となっている。
  • 複数頭出没(家族群・反復出没)への警戒: 北海道苫前町での親子3頭、島根県益田市黒周町・馬谷町での2頭目撃など、母子グマや複数個体の行動が目立つ。家族群は母グマの防衛本能による威嚇・攻撃リスクが高い上、益田市のように同一生活圏内のバス停付近で時間帯を変えて目撃が続く事例では、住民に対する即時的な注意喚起と通学路周辺のパトロールが不可欠である。

当日は花火を用いた追い払いによる非致死的対応が嬬恋村で1件記録されたが、全体として銃猟や捕獲には至っていない。出没地点の多くで痕跡確認にとどまっていることから、自治体および管理担当者は痕跡情報の迅速な地域共有を進め、果樹や生ごみ等の誘引物の早期除去を徹底することが求められる。

参考文献

  1. 苫前町で親子とみられるクマ3頭news
  2. 標茶町中チャンベツでクマ出没news
  3. 今金町日進でクマ出没news
  4. 弘前市貝沢沢辺でクマ出没news
  5. 十和田市法量渕瀬でクマ出没news
  6. 東北町旭北3丁目でクマ出没痕跡news
  7. 六戸町犬落瀬堀切沢でクマ出没痕跡news
  8. 南部町相内室畑でクマ出没news
  9. 秋田市横森3丁目でクマ出没の可能性news
  10. にかほ市金浦岡の谷地でクマ出没news
  11. 美郷町畑屋外館でクマ出没news
  12. 花巻市北湯口第8地割でクマ出没news
  13. 登米市迫町新田山崎でクマ出没news
  14. 栗原市栗駒栗原西沢でクマ出没news
  15. 庄内町落合でクマ目撃news
  16. 鶴岡市下川でクマ出没news
  17. 会津若松市居合町でクマ目撃news
  18. 会津若松市一箕町松長下長原でクマ出没news
  19. 笛吹市芦川町上芦川でクマ出没news
  20. 木祖村藪原でクマ出没の可能性news
  21. 若狭町下吉田でクマ出没news
  22. 大紀町でクマ2度目撃news
  23. 美山町下平屋でクマ出没news
  24. 京都市北区上賀茂本山でクマ出没痕跡news
  25. 京丹後市丹後町間人でクマ出没痕跡news
  26. 丹波市氷上町鴨内でクマ出没痕跡news
  27. 加東市下久米でクマ出没の可能性news
  28. 日高川町初湯川でクマ出没news
  29. 黒周町でクマ出没news
  30. 周南市鹿野下でクマ出没痕跡news

監修・編集
執筆
AI(大規模言語モデル)による情報集約
監修
獣医工学ラボ(リサーチコーディネート株式会社)
対象期間
2026年9月15日
公開日
2026-09-16
最終更新
2026-09-16
データ範囲
KumaWatch sightings.json (内部集計データのみ)

本記事は、KumaWatch が収集した出没データを LLM が分析・文章化した内容を、獣医工学ラボの獣医師が確認・編集の上で公開しています。事実関係に誤りを発見された場合は contact@research-coordinate.co.jp までご連絡ください。