ほか 15 県で計 23 件
期間内の合計 96 件(くまウォッチ収集データに基づく集計・単位: 件)
概要および生活圏周辺における主要事案
2026年9月16日における国内のクマ関連事案は総件数96件に達した。都道府県別では宮城県が24件と突出して多く、次いで北海道が13件、青森県が11件、福島県が10件を記録し、東北地方と北海道に件数の集中が見られる。その他、栃木県、秋田県、長野県が各4件、東京都と山口県が各3件、群馬県が2件などとなっている。
当日は人身危害そのものの記録は含まれていないものの、市街地や交通拠点、公共空間への侵入といった人身事故に直結しかねない緊迫度の高い事案が複数確認された。宮城県では大崎市において住宅街でクマの目撃が相次ぎ(※1)、美里町の住宅街路上でもクマが目撃された(※2)。さらに涌谷町の上涌谷駅付近ではクマの目撃が相次いで報告された(※3・4)。仙台市太白区の住宅地においてもクマ1頭の目撃が記録されている(※5)。
また、学校や運動施設などの公共拠点周辺への出没も顕著である。秋田県仙北市では角館小学校付近の木にクマが登っている状況が報じられた(※6)。岩手県盛岡市では旧県営野球場へのクマ侵入が記録されている(※7)。登山道や観光利用地における出没事例として、東京都八王子市の高尾山登山道におけるクマ出没(※8・9)、山梨県北杜市の八ヶ岳自然の家敷地内におけるクマ目撃が報じられた事例(※10)、島根県大田市三瓶町志学のワイナリー西側登山道で体長約160センチの1頭が目撃された事例(※11)がある。なお、捕獲事例としては三重県大紀町の集落際における許可捕獲(※12)、静岡県静岡市葵区中平における捕獲(※13)が記録されている。
地域別の出没傾向と動向分析
東北地方
東北地方は全体の半数以上を占める最大の多発地域となった。宮城県(24件)では大崎市(※1)、美里町(※2)、仙台市太白区(※5)、涌谷町(※3・4)など、市街地や住宅密集地、駅周辺での目撃事案が目立つ。青森県(11件)では、むつ市関根(※14)、五戸町手倉橋(※15)、深浦町横磯(※16)、三沢市三沢(※17)においてクマ出没が記録されたほか、横浜町吹越では出没痕跡が確認されている(※18)。
福島県(10件)では、郡山市日和田町八丁目深谷(※19)や日和田町(※20)でクマ出没および目撃情報が記録され、郡山市内において自転車走行中にクマが目撃された事例も報じられている(※21)。いわき市平薄磯北ノ作(※22)や平薄磯(※23)でも出没の可能性や目撃情報が寄せられた。秋田県(4件)では仙北市角館町西野川原(※24)や角館町雲然荒屋敷(※25)、にかほ市金浦堀切(※26)で出没があり、前述の仙北市の学校付近の木にクマがいた事案も報じられている(※6)。岩手県では盛岡市の旧県営野球場侵入(※7)のほか、滝沢市鵜飼地区でクマ出没が記録された(※27)。山形県でも白鷹町十王で事案が記録されている(※28)。
北海道地方
北海道(13件)ではヒグマの出没が続いており、住宅隣接地への接近が目立っている。愛別町の住宅付近でヒグマ1頭の目撃が報じられた事例(※29)や同町住宅付近での目撃事例(※30)が記録されたほか、仁木町でも住宅付近でヒグマ1頭が目撃された(※31)。さらに滝上町(※32)および中富良野町(※33)においても、住宅付近でクマが目撃されたと報じられている。居住地周辺における出現が反復しており、日常的な生活空間への接近に対する注意を要する状況である。
関東地方
関東地方では栃木県(4件)、東京都(3件)、群馬県(2件)、埼玉県(1件)の事案が確認された。栃木県では佐野市で作原町でのクマ出没(※34)のほか、体長約1メートルのクマ出没が報じられている(※35)。那須塩原市でも関谷での出没(※36)や関連事案(※37)が記録された。東京都では日の出町平井で出没の可能性が記録されたほか(※38)、八王子市の高尾山において登山道や山中での出没が相次いで確認された(※8・9)。
群馬県では沼田市利根町大楊において子グマ1頭が目撃され(※39)、同市利根町穴原ではクリの木に枝折れがあり、周辺から足跡と食痕が確認された(※40)。埼玉県小鹿野町両神薄浦島では地元住民による目撃が記録されている(※41)。
中部地方
中部地方では長野県(4件)をはじめ広範に出没や捕獲が報告された。長野県富士見町では住宅裏手での目撃が報じられた事例(※42)、富士見での出没(※43)、富士見町でのクマ1頭の目撃(※44)が記録され、軽井沢町軽井沢でもクマが出没した(※45)。山梨県では富士河口湖町船津でクマが出没したほか(※46)、北杜市では自然の家敷地内でクマ目撃が報じられた(※10)。
北陸・東海地域では、富山県小矢部市高木で出没痕跡が確認され(※47)、石川県羽咋市千里浜町でも事案が記録された(※48)。福井県小浜市和多田では幼獣1頭が目撃されている(※49)。岐阜県揖斐川町春日香六では道路上での事案が記録された(※50)。静岡県静岡市葵区中平では捕獲が実施され(※13)、三重県大紀町では集落際で目視等が記録されたほか(※51)、同町集落際において許可捕獲が行われている(※12)。
近畿・中国・四国・九州地方
近畿地方では京都府において綾部市内久井町大松でのクマ出没(※52)、京都市西京区大枝北沓掛町でのクマ出没の可能性(※53)が記録された。中国地方では山口県(3件)で岩国市美和町北中山でのクマ出没(※54)、美和町黒沢でのクマ出没痕跡(※55)、錦町大野でのクリの木におけるクマと思われる痕跡の発見(※56)が確認された。島根県では大田市三瓶町志学において出没の可能性(※57)やワイナリー西側登山道での体長約160センチの個体目撃(※11)が記録された。鳥取県鳥取市越路でも事案が記録されている(※58)。なお、四国および九州地方における事案の記録は本データ上では確認されていない。
主要な事案記録の一覧
| 地域 | 都道府県・市町村 | 地点分類 | 事案内容 | 記録番号 |
|---|---|---|---|---|
| 東北 | 宮城県大崎市 | 住宅街 | 住宅街でクマ目撃相次ぐ | (※1) |
| 東北 | 宮城県美里町 | 住宅街 | 住宅街の路上でクマ目撃 | (※2) |
| 東北 | 宮城県涌谷町 | 駅付近 | JR上涌谷駅付近でクマ目撃 | (※3・4) |
| 東北 | 秋田県仙北市 | 学校付近 | 学校付近の木にクマと報道 | (※6) |
| 東北 | 岩手県盛岡市 | 野球場 | 旧県営野球場にクマが侵入 | (※7) |
| 北海道 | 北海道愛別町 | 住宅付近 | 住宅付近でヒグマ1頭目撃 | (※29・30) |
| 北海道 | 北海道仁木町 | 住宅付近 | 住宅付近でヒグマ1頭目撃 | (※31) |
| 関東 | 東京都八王子市 | 登山道 | 高尾山の登山道に出没 | (※8・9) |
| 関東 | 群馬県沼田市 | 山林・道場跡周辺 | クリの木に枝折れ・食痕 | (※40) |
| 中部 | 静岡県静岡市葵区 | 山間集落 | クマの捕獲を実施 | (※13) |
| 中部 | 三重県大紀町 | 集落際 | 集落際で許可捕獲を実施 | (※12) |
| 中国 | 島根県大田市 | 登山道 | 体長約160センチの1頭を目撃 | (※11) |
| 中国 | 山口県岩国市 | 樹木周辺 | クリの木にクマと思われる痕跡 | (※56) |
リスク評価
季節要因と餌資源の利用
9月中旬という季節は秋季の採食活動が本格化する過渡期にあたる。本日の記録においては、群馬県沼田市においてクリの木に枝折れがあり、周辺から足跡や食痕が確認された事案(※40)や、山口県岩国市錦町大野においてクリの木にクマと思われる痕跡が発見された事案(※56)が象徴するように、堅果類であるクリの結実を目的とした樹木への接近・採食行動が顕在化している。採食行動に伴い成獣のみならず、群馬県沼田市(※39)や福井県小浜市(※49)で見られたような子グマ・幼獣の行動範囲拡大も確認されており、母子グマ遭遇のリスクも内包している。
人口圏・生活圏への接近度
本日のデータにおいて最も注視すべきは、人口密集地および日常生活の動線上へのクマの進出である。宮城県の大崎市(※1)、美里町(※2)、仙台市太白区(※5)、および北海道の愛別町(※29・30)、仁木町(※31)、滝上町(※32)、中富良野町(※33)、長野県富士見町(※42)に見られるように、住宅街や住宅至近での目撃が多数を占めている。さらにJR上涌谷駅周辺(※3・4)や盛岡市の旧県営野球場(※7)、仙北市の小学校周辺(※6)、郡山市の自転車走行中の目撃(※21)など、人間が頻繁に活動するインフラへの侵入が東北各県で多発している。山間部に隣接する住宅地のみならず、平野部の集落際や観光登山道(八王子市高尾山(※8・9)、大田市三瓶町(※11))に至るまで、人間とクマの空間的重複が極めて高まっていると評価できる。
2026 年 10 月 31 日 改訂:同じ出没の重複を束ね、その後に集まった記録も含めて、本文を作り直しました。件数は公開時と異なることがあります。
参考文献
- 2026年9月16日 宮城県大崎市の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 宮城県美里町 住宅街の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 宮城県涌谷町 上涌谷駅付近の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 宮城県涌谷町 JR上涌谷駅付近の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 宮城県仙台市 太白区の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 秋田県仙北市 角館小付近の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 岩手県盛岡市 旧県営野球場の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 東京都八王子市 高尾山の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 東京都八王子市 高尾山山中の出没情報
- 2026年9月16日 山梨県北杜市 八ヶ岳自然の家の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 島根県大田市 大田市三瓶町のワイナリー西側登山道の出没情報
- 2026年9月16日 三重県大紀町 大紀町大内山(集落際)の出没情報
- 2026年9月16日 静岡県静岡市葵区 中平の出没情報
- 2026年9月16日 青森県むつ市 関根の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 青森県五戸町 手倉橋の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 青森県深浦町 横磯の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 青森県三沢市 三沢の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 青森県横浜町 吹越の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 福島県郡山市 日和田町八丁目深谷の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 福島県郡山市 日和田町の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 福島県郡山市の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 福島県いわき市 平薄磯北ノ作の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 福島県いわき市 平薄磯の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 秋田県仙北市 角館町西野川原の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 秋田県仙北市 角館町雲然荒屋敷の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 秋田県にかほ市 金浦堀切の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 岩手県滝沢市 鵜飼地区の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 山形県白鷹町 十王の出没情報
- 2026年9月16日 北海道愛別町の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 北海道愛別町 住宅付近の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 北海道仁木町の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 北海道滝上町の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 北海道中富良野町の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 栃木県佐野市 作原町の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 栃木県佐野市の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 栃木県那須塩原市 関谷の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 栃木県那須塩原市の出没情報
- 2026年9月16日 東京都日の出町 平井の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 群馬県沼田市 利根町大楊地内 沼田市消防団第7分団第3部詰所の北方50m付近の出没情報
- 2026年9月16日 群馬県沼田市 利根町穴原地内 法神流剣術 養武館道場跡地の南方60m付近の出没情報
- 2026年9月16日 埼玉県小鹿野町 小鹿野町両神薄浦島地内の出没情報
- 2026年9月16日 長野県富士見町の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 長野県富士見町 富士見の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 長野県富士見町 富士見町の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 長野県軽井沢町 軽井沢の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 山梨県富士河口湖町 船津の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 富山県小矢部市 高木の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 石川県羽咋市 千里浜町地内の出没情報
- 2026年9月16日 福井県小浜市 和多田(塩瀬)の出没情報
- 2026年9月16日 岐阜県揖斐川町 春日香六の出没情報
- 2026年9月16日 三重県大紀町 大紀町金輪(集落際)の出没情報
- 2026年9月16日 京都府綾部市 内久井町大松の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 京都府京都市 西京区大枝北沓掛町の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 山口県岩国市 美和町北中山の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 山口県岩国市 美和町黒沢の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 山口県岩国市 錦町大野の出没情報
- 2026年9月16日 島根県大田市 三瓶町志学の出没情報 — 報道
- 2026年9月16日 鳥取県鳥取市 越路の出没情報
- 執筆
- AI(大規模言語モデル)による情報集約
- 監修
- 獣医工学ラボ(リサーチコーディネート株式会社)
- 対象期間
- 2026年9月16日
- 公開日
- 2026-09-17
- 最終更新
- 2026-10-31
- データ範囲
- くまウォッチ sightings.json (内部集計データのみ)
本記事は、くまウォッチが収集した出没データを LLM が分析・文章化した内容を、獣医工学ラボの獣医師が確認・編集の上で公開しています。事実関係に誤りを発見された場合は contact@research-coordinate.co.jp までご連絡ください。
