日次レポート対象期間: 2026年9月24日·公開: 2026-09-25·研究・知見トップへ
都道府県別の出没件数2026年9月24日
山口県
12
北海道
11
宮城県
10
栃木県
10
青森県
7
福井県
5
長野県
5
岩手県
5

ほか 15 県で計 27 件

期間内の合計 92 件(KumaWatch 収集データに基づく集計・単位: 件)

1. 重点事案分析:登山道での人身被害および生活圏侵入事案

本集約日における最重要事案として、富山県南砺市の大門山登山道(ブナオ峠付近)における人身被害が挙げられる。成獣1頭に遭遇した70代男性が襲われ負傷した(※1)。山岳域における突発的な遭遇が人身事故に直結した典型例であり、登山道や稜線部を利用する登山者に対する注意喚起の徹底が急務である。

また、人身被害キーワード該当案件のほかに都市部キーワード該当が3件記録された。山形県山形市では住宅地において中学校や小学校の近隣でクマが目撃され(※3)、岩手県釜石市でも小学校付近での目撃情報が報告された(※2)。児童生徒の登下校時間帯と重なる生活空間へのクマの侵入は極めて危険度が高く、教育機関や地域防犯ネットワークと連携した集団登下校や見守り活動の実施が不可欠である。さらに、宮城県塩釜市では海を泳いで離島に上陸した個体が確認されるなど(※5)、水域を移動ルートとして生息域を拡大・越境する特異な事案も発生している。

都道府県発生場所・地域事象区分概要・特記事項
富山県南砺市 大門山登山道/ブナオ峠人身被害成獣1頭に襲われ70代男性が負傷
山形県山形市 住宅地出没(生活圏)小中学校近隣の住宅地における目撃
岩手県釜石市出没(生活圏)小学校付近での目撃事案
宮城県塩釜市 離島出没(特殊移動)海を泳いで離島へ上陸した個体の確認
群馬県安中市 松井田町八城農業被害・痕跡柿の木折損、食害痕、糞、クマだな確認

2. 地域別出没傾向と空間分布

東北地方(青森・岩手・宮城・秋田・山形)

東北地方では宮城県(10件)、青森県(7件)、岩手県(5件)をはじめ広域で出没が確認された。宮城県では栗原市鶯沢南郷北沢向(※4)、登米市豊里町の大椚(※6)や大沢(※7)、仙台市青葉区芋沢横向山(※8)など内陸・丘陵地での出没が相次いだ。岩手県では釜石市新町(※16)や大槌町大槌第12地割(※15)、北上市和賀町岩崎新田(※17)、久慈市小久慈町(※18)で目撃された。青森県では五戸町豊間内(※13)や東北町ガス平(※14)に加え、つがる市木造館岡上沢辺の上沢辺沼周辺農地にて足跡痕跡が確認されている(※12)。秋田県でも湯沢市駒形町八面佐野(※19)で出没が記録された。

関東地方(栃木・群馬・埼玉・東京)

関東地方では栃木県で10件の報告があり、佐野市内の仙波町(※10)、閑馬町(※11)、山形町などにおいて体長約50cmの幼獣を含む目撃が頻発している(※9)。群馬県では沼田市下発知町のほか、安中市松井田町八城字二本杉西の果樹地帯において、柿の木の枝が折られ果実が摂食された痕跡、糞およびクマだな(樹上利用痕)が確認された。その他、埼玉県越生町成瀬(※22)、東京都日の出町大久野(※23)でも痕跡や出没の可能性が報告され、都市近郊・中山間部境界での活動が継続している。

中部地方(富山・福井・長野・静岡・山梨・石川・愛知)

中部地方では人身事故が発生した富山県南砺市の大門山および刀利(※1)をはじめ、福井県(5件)、長野県(5件)などで活発な動向がみられる。福井県ではあわら市二面の集落周辺(9時10分・成獣1頭など)や南越前町今泉(11時00分・成獣1頭)で成獣の目撃が相次いだ。長野県では中野市金井・越、軽井沢町長倉星野、飯田市中村・上川路で相次ぎ出没が記録されている。静岡県富士宮市では羽鮒(香葉台公園東側400m付近など)で2頭のクマが目撃され、山梨県上野原市大椚日野や大月市七保町下和田(※21)、石川県七尾市松百町、愛知県豊田市稲武地区大野瀬町マセド(センサーカメラ撮影)でも記録された。

近畿地方(京都・滋賀・兵庫・奈良)

近畿地方では京都府(4件)を中心に北近畿から丹後地域での出没が目立つ。京丹波町下山(※20)、綾部市物部町岸田、京丹後市大宮町奥大野、舞鶴市三浜で報告された。さらに滋賀県高島市朽木地子原、兵庫県豊岡市但東町出合、奈良県下北山村寺垣内(17時45分確認)でも確認され、山間集落周辺部への出没が点在している。

中国地方(山口・島根)

中国地方では山口県が全国最多の12件を占めた。周南市では久米、大潮、夜市、湯野と広範囲にわたり出没および痕跡情報が集中しており、岩国市周東町祖生でも確認された。島根県(4件)では雲南市三刀屋町(給下の市道土手内線付近で成獣1頭確認など)や益田市桂平町で出没が報告されており、中山間地域の幹線道路や農地周辺での活動が顕著である。

北海道

北海道では計11件のヒグマ情報が記録された。湧別町東での目撃事案をはじめ、日高町、新得町上佐幌西3線、比布町石狩川周辺地域など、河川敷や農地が近接する回廊環境での出没が継続している。

3. リスク評価と今後の管理方策

2026年9月24日の事案分析から、以下の3点についてリスク管理上の留意が必要である。

  • 季節要因と行動圏拡大:9月下旬に入り、冬眠前の採食活動が本格化している。行動範囲の拡大に伴い、普段は出没の少ない低標高地や集落周縁、さらには海洋・離島(塩釜市)や河川沿い(比布町)といった水系回廊を利用した広域移動が発生している。
  • 誘引物・餌資源の管理:群馬県安中市で記録された柿の木への食害・クマだなの形成は、人里周辺の未収穫果樹が強力な誘引資源となっている実態を示す。放置果樹の速やかな収穫や伐採、農地周辺の電気柵管理が喫緊の課題である。
  • 人口圏接近度と遭遇回避:山形市や釜石市のように学校周辺や住宅地への進入事案が複数発生している。視界不良となる早朝や薄暮時間帯の活動も目立っており、通学路における警戒強化、登山者への熊鈴・クマスプレー携帯指導など、突発的遭遇を避けるための多層的対策が求められる。

参考文献

  1. クマに襲われ70代男性けが 南砺・大門山登山道|社会|石川のニュース — hokkoku.co.jp
  2. 小学校付近でクマ目撃 — news
  3. 中学校や小学校の近くでクマ目撃 — news
  4. 栗原市鶯沢南郷北沢向でクマ出没 — news
  5. 泳いで離島に上陸したクマ — news
  6. クマ出没(登米市豊里町大椚) — news
  7. クマ出没(登米市豊里町大沢) — news
  8. (宮城)仙台市青葉区芋沢横向山でクマ出没 9月24日 — dメニューニュース
  9. 体長約50cmのクマ目撃(佐野市) — news
  10. 佐野市仙波町でクマ出没 — news
  11. (栃木)佐野市閑馬町でクマ出没 9月24日 — dメニューニュース
  12. つがる市木造館岡上沢辺で痕跡 — news
  13. 五戸町豊間内でクマ出没 — news
  14. クマ出没(東北町ガス平) — news
  15. 大槌町大槌第12地割でクマ出没 — news
  16. 釜石市新町でクマ出没 — news
  17. クマ出没(北上市和賀町岩崎新田1地割) — news
  18. クマ出没(久慈市小久慈町第14地割) — news
  19. 湯沢市駒形町八面佐野で出没 — news
  20. クマ出没(京丹波町下山) — news
  21. (山梨)大月市七保町下和田でクマ出没 9月24日 — dメニューニュース
  22. 成瀬でクマ出没の可能性 — news
  23. 大久野でクマ出没痕跡 — news

監修・編集
執筆
AI(大規模言語モデル)による情報集約
監修
獣医工学ラボ(リサーチコーディネート株式会社)
対象期間
2026年9月24日
公開日
2026-09-25
最終更新
2026-09-25
データ範囲
KumaWatch sightings.json (内部集計データのみ)

本記事は、KumaWatch が収集した出没データを LLM が分析・文章化した内容を、獣医工学ラボの獣医師が確認・編集の上で公開しています。事実関係に誤りを発見された場合は contact@research-coordinate.co.jp までご連絡ください。