日次レポート対象期間: 2026年8月1日·公開: 2026-08-02·研究・知見トップへ
都道府県別の出没件数2026年8月1日
北海道
18
宮城県
8
群馬県
6
長野県
5
岩手県
4
青森県
4
福島県
3
新潟県
3

ほか 11 県で計 19 件

期間内の合計 70 件(くまウォッチ収集データに基づく集計・単位: 件)

全国の出没動向と統計概要

2026年8月1日における全国のクマ出没の総件数は70件であった。上位都道府県の報告件数は、北海道が18件と最も多く、次いで宮城県が8件、群馬県が6件、長野県が5件、岩手県が4件、青森県が4件、福島県が3件、新潟県が3件、富山県が3件、栃木県が3件となっている。北日本から東日本を中心に、中部の日本海側および内陸部、さらには近畿や中国地方に至るまで、広範囲において出没が記録された。

順位都道府県報告件数
1北海道18件
2宮城県8件
3群馬県6件
4長野県5件
5岩手県4件
5青森県4件
7福島県3件
7新潟県3件
7富山県3件
7栃木県3件

主要事案の動向:生活圏・交通拠点への接近と捕獲対応

本集計期間において人身事故の発生は明記されていないものの、人為活動が集中するインフラ周辺や教育施設、住宅街への接近事案が多数報告されている。北海道足寄町では農地に出没していた熊が捕獲されたことが報告された(※1)。また、北海道知内町の道路では道路を横断するクマと乗用車が衝突したと報じられている(※2)。車両交通との物理的接触は、乗員への危険のみならず重大事故につながる懸念を示している。

公共施設や教育施設周辺への侵入も確認された。群馬県桐生市相生町五丁目では高校のグラウンドでクマが目撃され(※3)、同市内相生町5丁目でも出没が報告されている(※4)。さらに同地点の樹徳中学・高等学校総合グラウンド付近において子熊がグラウンド内にいる状況が目撃された(※5)。また、栃木県佐野市閑馬町では旧小学校付近での目撃が報告されている(※6)。駅周辺での事案としては、新潟県新潟市秋葉区の東新津駅近くの踏切付近で目撃情報があったと報じられたほか(※7)、岩手県盛岡市永井17地割の岩手飯岡駅東口の公園付近で幼獣1頭が目撃され、線路方向である西へ移動した記録がある(※8)。同じく盛岡市北山一丁目でも真行寺付近の踏切でクマ1頭が目撃されている(※9)。これらの事案は、鉄道施設や学校などの生活インフラに野生個体が日常的に接近している実態を裏付けている。

地域別の出没傾向

北海道

北海道では全国最多となる18件の出没が記録され、農業地帯への侵入や痕跡の確認が顕著である。足寄町での農地出没個体の捕獲(※1)に加え、苫小牧市植苗ではクマの出没痕跡が確認された(※10)。さらに苫小牧市のトウモロコシ畑において足跡が発見されたことや(※11)、森町のスイートコーン畑で食害痕が確認されたことがそれぞれ報じられている(※12)。知内町における道路横断中の乗用車との衝突事案と合わせ(※2)、農作物の成熟や採食行動に伴い農地や道路網へ個体が誘引されている傾向が窺える。

東北地方

東北地方では宮城県8件、岩手県4件、青森県4件、福島県3件などが記録され、各地で住宅地や観光地近辺での出没が相次いだ。宮城県大和町では、住宅街や温泉街で相次いで目撃されたと複数報じられたほか(※13・14・15)、県道3号線を横切るクマの目撃が相次いだと報じられている(※16)。また仙台市においても温泉街近くに出没したと報じられた(※17)。

岩手県盛岡市では、湯沢南一丁目の住宅地で幼獣1頭が目撃され東から西の湯沢緑地方向へ移動したほか(※18)、永井17地割の駅東口公園付近で幼獣1頭が線路方向へ移動する姿が目撃された(※8)。盛岡市北山一丁目の踏切でも1頭が目撃され(※9)、名須川町での目撃情報も報じられている(※19)。盛岡市内では市街地や住宅地内部を幼獣が移動する事案が複数発生している。

青森県八戸市では、尻内町中土で出没が確認され(※20)、尻内町25-1においても17時45分に目撃された(※21)。田子町では、三戸郡田子町大字田子字川代145-1の敷地内を刈り払い中にクマが目撃され、車内に避難して追い払いを行ったもののとどまり、その後に山側へ向かった事案が記録されている(※22)。また同町大字田子字七日市上ノ平45-2では、6時45分に自動車走行中に道路を横断するクマの親子連れが目撃された(※23)。

福島県では、北塩原村桧原荒砂沢山での出没(※24)のほか、会津若松市河東町の市道脇のやぶで体長約1メートルのクマが目撃された(※25)。福島市土湯温泉町の国道115号上、福島警察署土湯駐在所から南西方約4400メートルの東鵜川橋東側付近でも体長約1メートルのクマ1頭が目撃されている(※26)。秋田県では秋田市寺内蛭根地区の住宅地で目撃が相次いだほか(※27)、男鹿市五里合神谷の市道で在宅中の男性によるクマ目撃が報じられた(※28)。山形県西村山郡白鷹町大字菖蒲においても出没が記録されている(※29)。

関東地方

関東地方では群馬県が6件、栃木県が3件を記録した。群馬県桐生市相生町では五丁目の高校グラウンドおよび相生町5丁目での出没(※3・4)、樹徳中学・高等学校総合グラウンド付近での子熊目撃(※5)が記録された。安中市上後閑字宮掛地内では親子2頭が目撃され(※30)、利根郡みなかみ町の木の根信号付近では家の近くを通った事案が報告された(※31)。栃木県では佐野市閑馬町の旧小学校付近での目撃(※6)や同市内での事案(※32)、那須郡那須町高久乙付近での目撃が確認された(※33)。東京都においても、あきる野市乙津でクマ出没の可能性が報告されている(※34)。

中部地方

中部地方では長野県5件、新潟県3件、富山県3件などが報告されている。長野県では松本市で林内の成獣が目撃され(※35)、南木曽町では16時30分頃に里地の畑の中にいた幼獣が目撃された(※36)。軽井沢町では10時20分頃に林内の車道を横断する成獣が目撃され(※37)、埴科郡坂城町では里地で親子が(※38)、下高井郡山ノ内町では里地で南方向へ移動する成獣が確認されている(※39)。新潟県では新潟市秋葉区東新津駅近くの踏切付近の報道(※7)に加え、南魚沼郡湯沢町の苗場スキー場(※40)および湯沢町浅貝のスキー場内での1頭目撃(※41)が報告された。富山県では高岡市下山田でクマらしき動物1頭が目撃され(※42)、砺波市庄川町庄で住民により1頭(※43)、砺波市鹿島で通行人により1頭のクマが目撃された(※44)。石川県では小松市千木野町(※45)、能美市仏大寺町の遣水観音霊水堂付近(※46)で目撃があり、福井県三方上中郡若狭町気山でも出没があった(※47)。岐阜県では揖斐郡揖斐川町上野の国・県・市道で7時から8時の間に(※48)、同町北方林内で10時から11時の間に出没が記録された(※49)。

近畿および中国地方

近畿および中国地方においても散発的な出没が記録されている。滋賀県長浜市余呉町上丹生(※50)や、兵庫県佐用郡佐用町下石井(※51)で出没が確認された。中国地方では、鳥取県西伯郡大山町大山(※52)および鳥取市佐治町津野(※53)でそれぞれ目撃が記録されている。本州西部の山間部においても継続的な活動が確認されている。

リスク評価

8月1日の出没状況を総括すると、農作物への依存と生活圏への浸透という2つのリスク要因が顕著に現れている。北海道におけるトウモロコシやスイートコーンの食害痕および足跡の発見(※11・12)、農地での捕獲(※1)、長野県南木曽町の畑内での幼獣目撃(※36)に見られるように、夏期の農作物が強い誘引要因として機能している。

また、盛岡市や大和町、桐生市、秋田市などにおいて住宅街や学校グラウンド、駅付近、道路上での目撃が相次いでいる(※13・15・27・18・8・3・16・5)。特に盛岡市で記録された幼獣の単独行動(※18・8)や、安中市、田子町、坂城町での親子連れの出没(※30・38・23)は、母子分離期の個体や母子グマが人為空間の境界部を日常的な移動ルートとして利用している危険性を示唆している。青森県田子町での刈り払い中の接近事例(※22)のように、作業中の人間に対して直ちに逃走せず一定時間とどまる事案も生じており、日常的な生活空間や農地周辺での突発的な遭遇に対する警戒の維持が求められる。

2026 年 10 月 31 日 改訂:同じ出没の重複を束ね、その後に集まった記録も含めて、本文を作り直しました。件数は公開時と異なることがあります。

参考文献

  1. 2026年8月1日 北海道足寄町の出没情報
  2. 2026年8月1日 北海道知内町 道路の出没情報 — 報道
  3. 2026年8月1日 群馬県桐生市 相生町五丁目の出没情報 — 報道
  4. 2026年8月1日 群馬県桐生市 相生町5丁目の出没情報 — 報道
  5. 2026年8月1日 群馬県桐生市 桐生市相生町5丁目樹徳中学・高等学校総合グラウンド付近の出没情報
  6. 2026年8月1日 栃木県佐野市 閑馬町の出没情報 — 報道
  7. 2026年8月1日 新潟県新潟市 秋葉区東新津駅近くの踏切の出没情報 — 報道
  8. 2026年8月1日 岩手県盛岡市 永井17地割の出没情報
  9. 2026年8月1日 岩手県盛岡市 北山一丁目の出没情報
  10. 2026年8月1日 北海道苫小牧市 植苗の出没情報 — 報道
  11. 2026年8月1日 北海道苫小牧市 トウモロコシ畑の出没情報 — 報道
  12. 2026年8月1日 北海道森町 スイートコーン畑の出没情報 — 報道
  13. 2026年8月1日 宮城県大和町の出没情報 — 報道
  14. 2026年8月1日 宮城県大和町 住宅街・温泉街の出没情報 — 報道
  15. 2026年8月1日 宮城県大和町 住宅街や温泉街の出没情報 — 報道
  16. 2026年8月1日 宮城県大和町 県道3号線の出没情報 — 報道
  17. 2026年8月1日 宮城県仙台市 温泉街近くの出没情報 — 報道
  18. 2026年8月1日 岩手県盛岡市 湯沢南一丁目の出没情報
  19. 2026年8月1日 岩手県盛岡市 名須川町の出没情報 — 報道
  20. 2026年8月1日 青森県八戸市 尻内町中土の出没情報 — 報道
  21. 2026年8月1日 青森県八戸市 尻内町25−1の出没情報
  22. 2026年8月1日 青森県田子町 三戸郡田子町大字田子字川代145−1の出没情報
  23. 2026年8月1日 青森県田子町 三戸郡田子町大字田子字七日市上ノ平45-2の出没情報
  24. 2026年8月1日 福島県北塩原村 桧原荒砂沢山の出没情報 — 報道
  25. 2026年8月1日 福島県会津若松市 河東町の出没情報 — 報道
  26. 2026年8月1日 福島県福島市 福島市土湯温泉町の出没情報
  27. 2026年8月1日 秋田県秋田市 寺内蛭根地区の出没情報 — 報道
  28. 2026年8月1日 秋田県男鹿市 五里合神谷の市道の出没情報 — 報道
  29. 2026年8月1日 山形県白鷹町 大字菖蒲の出没情報
  30. 2026年8月1日 群馬県安中市 安中市上後閑字宮掛地内の出没情報
  31. 2026年8月1日 群馬県みなかみ町 木の根信号の出没情報
  32. 2026年8月1日 栃木県佐野市の出没情報
  33. 2026年8月1日 栃木県那須町 高久乙の出没情報
  34. 2026年8月1日 東京都あきる野市 乙津の出没情報 — 報道
  35. 2026年8月1日 長野県松本市の出没情報
  36. 2026年8月1日 長野県南木曽町の出没情報
  37. 2026年8月1日 長野県軽井沢町の出没情報
  38. 2026年8月1日 長野県坂城町の出没情報
  39. 2026年8月1日 長野県山ノ内町の出没情報
  40. 2026年8月1日 新潟県湯沢町 苗場スキー場の出没情報 — 報道
  41. 2026年8月1日 新潟県湯沢町 浅貝の出没情報
  42. 2026年8月1日 富山県高岡市 下山田の出没情報
  43. 2026年8月1日 富山県砺波市 庄川町庄の出没情報
  44. 2026年8月1日 富山県砺波市 鹿島の出没情報
  45. 2026年8月1日 石川県小松市 千木野町の出没情報
  46. 2026年8月1日 石川県能美市 仏大寺町の出没情報
  47. 2026年8月1日 福井県若狭町 気山の出没情報 — 報道
  48. 2026年8月1日 岐阜県揖斐川町 上野の出没情報
  49. 2026年8月1日 岐阜県揖斐川町 北方の出没情報
  50. 2026年8月1日 滋賀県長浜市 余呉町上丹生の出没情報 — 報道
  51. 2026年8月1日 兵庫県佐用町 下石井の出没情報 — 報道
  52. 2026年8月1日 鳥取県西伯郡大山町 大山の出没情報
  53. 2026年8月1日 鳥取県鳥取市 佐治町津野の出没情報

監修・編集
執筆
AI(大規模言語モデル)による情報集約
監修
獣医工学ラボ(リサーチコーディネート株式会社)
対象期間
2026年8月1日
公開日
2026-08-02
最終更新
2026-10-31
データ範囲
くまウォッチ sightings.json (内部集計データのみ)

本記事は、くまウォッチが収集した出没データを LLM が分析・文章化した内容を、獣医工学ラボの獣医師が確認・編集の上で公開しています。事実関係に誤りを発見された場合は contact@research-coordinate.co.jp までご連絡ください。