日次レポート対象期間: 2026年9月17日·公開: 2026-09-18·研究・知見トップへ
都道府県別の出没件数2026年9月17日
北海道
16
新潟県
10
福島県
9
宮城県
7
栃木県
7
岩手県
6
青森県
6
山口県
4

ほか 11 県で計 23

期間内の合計 88 件(KumaWatch 収集データに基づく集計・単位: 件)

総況および主要事案の概要

2026年9月17日に収集されたクマ関連事案は全国で計88件に達した。幸いにも当日の人身被害は0件であったが、都市部キーワードに該当する事案が4件、捕獲・銃猟に関する事案が2件確認されている。都道府県別では北海道が16件で最多となり、新潟県(10件)、福島県(9件)、宮城県(7件)、栃木県(7件)、岩手県(6件)、青森県(6件)と、北日本から北関東にかけての広域で高密度の出没が記録された。

当日の特筆すべき主要事案として、人間活動が集中する生活圏や交通結節点への近接が複数挙げられる。栃木県栃木市では東武日光線静和駅付近での目撃情報(※1)が寄せられたほか、山形県酒田市では住宅地への出没(※2)が確認された。また新潟県長岡市では中学校敷地内においてクマのものとみられる糞が発見されており、教育施設周辺での痕跡確認として警戒が強まっている。さらに島根県益田市では早朝にゴミステーション付近での出没が報告された。一方、個体管理の面では、山口県岩国市美和町生見および同県防府市大字真尾において、鳥獣被害防止計画に基づく有害鳥獣捕獲許可による捕獲が各1件執行された。

都道府県市町村地点・施設事案概要事案区分
栃木県栃木市藤岡町・静和駅付近駅至近における目撃情報生活圏近接目撃
山形県酒田市市内住宅地住宅密集エリアでの目撃市街地出没
新潟県長岡市上の原町・秋葉中学校学校敷地内における糞の確認施設内痕跡
山口県岩国市美和町生見有害鳥獣捕獲許可に基づく捕獲個体捕獲
山口県防府市大字真尾有害鳥獣捕獲許可に基づく捕獲個体捕獲
島根県益田市左ヶ山町・小俣賀下組ゴミステーション付近で1頭目撃生活圏目撃

地域別出没動向と空間分析

北海道

北海道内では全道で計16件のヒグマ関連事案が報告され、全国で最も高い出没水準を示した。道央・道南・道東の各地に分散しており、喜茂別町尻別での出没(※18)や旭川市西神楽南15号での目撃(※19)、標茶町熊牛原野での出没(※20)、苫小牧市字丸山での成獣1頭の目撃(※21)などが相次いだ。また、せたな町大成区上浦では足跡や食痕などの出没痕跡が確認されている(※22)。農地周辺から市街地近郊林縁部まで幅広い環境で活動が活発化している。

東北地方

東北地方では計35件以上が記録され、本州における最大の多発地域となった。青森県では三沢市上久保の小学校前道路をクマが横断する事案(※23、※24)や、弘前市百沢鶴田の主要道アップルロードを横断する目撃(※25)が相次ぎ、児童生徒の通学路や幹線道路への横断が顕在化した。岩手県では盛岡市三ツ割4丁目の住宅隣接地(※9)や旧岩手県営球場敷地内(※10)、奥州市水沢エリア(※11、※12)で目撃が相次いだ。宮城県では富谷市日吉台1丁目の住宅街(※13)や大崎市岩出山大学町(※14)で出没が確認されている。山形県では酒田市内の住宅地(※2)に加え、熊野田(※27)や大町(※28)、山辺町簗沢(※29)で出没した。秋田県ではにかほ市金浦の山林(※26)や秋田市上新城道川家ノ下(※30)、福島県ではいわき市小川町西小川淵沢(※4、※5)、棚倉町(※3)、福島市平石信夫隠での痕跡(※6)などが報告されており、山麓から平野部への進出傾向が強い。

関東地方

関東地方では栃木県で7件、東京都で2件、群馬県で1件が記録された。栃木県では栃木市藤岡町大田和(※16)や静和駅付近(※1)という平野部の鉄道駅周辺への接近が確認されたほか、日光市清滝3丁目(※15)や土沢の市道周辺で連続的な出没がみられた。東京都では観光地として利用者の多い八王子市高尾山の登山道付近において1頭の出没(※7)が報告され、あきる野市菅生でも出没可能性の通報(※8)があった。群馬県高崎市中室田町でも出没可能性情報が記録されており、都市近郊山地および中山間地での人間活動との交差が警戒される。

中部地方

中部地方では新潟県が10件と突出した。長岡市上の原町の秋葉中学校敷地内における糞確認に加え、十日町市松代地域蒲生(※17)や阿賀野市、三条市下大浦での痕跡確認など中越・下越の広い範囲で事案が生じた。山梨県では富士吉田市上吉田および富士北麓公園付近での目撃情報が寄せられた。長野県では大町市社館ノ内や木曽郡王滝村二子持、福井県ではあわら市坂口での出没が確認されており、山林境界部から観光利用地・集落への接近が散見される。

近畿・中国地方

近畿地方では兵庫県豊岡市下宮や加東市山国、京都府京丹後市丹後町平で出没が確認された。中国地方では島根県で3件、山口県で4件、鳥取県で1件が報告されている。島根県大田市の三瓶山登山道でのツキノワグマ目撃や、益田市左ヶ山町のゴミステーション付近での目撃が記録された。鳥取県東伯郡琴浦町八橋でも目撃があった。特筆すべきは山口県で、下関市豊北町での目撃に加え、岩国市錦町大野ではクリの木にクマの痕跡が発見された。さらに岩国市美和町生見および防府市大字真尾では有害鳥獣捕獲許可による捕獲が各1件行われ、物理的な排除措置が機能していることが確認された。なお、四国地方および九州地方での出没報告は0件であった。

リスク評価

季節要因と採食行動:9月中旬はツキノワグマおよびヒグマが冬眠準備に向けた過食期(ハイパーファジア)に突入する重要な移行期である。この時期、個体はエネルギー要求量を満たすために広範囲を活発に移動する。山口県岩国市においてクリの木に採食痕跡が確認された事例は、結実した堅果類や果樹が集落周辺にクマを強力に誘引している典型的な実態を裏付けている。

人口圏への接近度と遭遇リスク:本日のデータでは、栃木市静和駅前、盛岡市旧県営球場、酒田市住宅地、三沢市小学校前、長岡市中学校敷地内など、極めて人口密度の高い都市的インフラや教育施設への侵入・近接が目立った。早朝および夕方の薄暮時間帯における視界不良と相まって、通勤・通学時間帯における不意の遭遇リスクが極めて高まっている。

今後の管理方針:人身被害件数はゼロであったものの、生活圏への出没頻度は高水準を維持している。島根県益田市でゴミステーションが目撃地点となったように、廃棄物管理の徹底や不要果樹の早期除去による誘引防止が急務である。また、山口県での2件の捕獲事例のように、生活圏に侵入した執着個体に対しては迅速な追跡と捕獲体制の維持が不可欠である。

参考文献

  1. 藤岡町・静和駅付近でクマ目撃
  2. 住宅地でクマ目撃
  3. 棚倉町でクマと思われる動物目撃
  4. クマ出没の可能性
  5. クマと思われる動物の目撃
  6. クマ出没痕跡
  7. 高尾山の登山道付近でクマ1頭出没
  8. クマ出没の可能性
  9. 三ツ割4丁目でクマ出没
  10. 旧岩手県営球場でクマ目撃
  11. クマ出没
  12. クマ出没
  13. 日吉台1丁目でクマ出没
  14. クマ出没
  15. 清滝3丁目でクマ出没
  16. クマ出没の可能性
  17. 松代地域蒲生地内でクマ目撃
  18. 喜茂別町尻別でクマ出没news
  19. 西神楽南15号でクマ出没
  20. 熊牛原野でクマ出没
  21. 字丸山付近でヒグマ1頭目撃
  22. 大成区上浦でクマ出没の痕跡
  23. 三沢市上久保でクマ出没
  24. 県道にクマ出没
  25. 百沢鶴田でクマ出没
  26. 金浦の山林でクマ1頭目撃
  27. 熊野田でクマ目撃
  28. クマ目撃
  29. 山辺町簗沢でクマ出没
  30. クマ出没

監修・編集
執筆
AI(大規模言語モデル)による情報集約
監修
獣医工学ラボ(リサーチコーディネート株式会社)
対象期間
2026年9月17日
公開日
2026-09-18
最終更新
2026-09-18
データ範囲
KumaWatch sightings.json (内部集計データのみ)

本記事は、KumaWatch が収集した出没データを LLM が分析・文章化した内容を、獣医工学ラボの獣医師が確認・編集の上で公開しています。事実関係に誤りを発見された場合は contact@research-coordinate.co.jp までご連絡ください。