日次レポート対象期間: 2026年9月22日·公開: 2026-09-23·研究・知見トップへ
都道府県別の出没件数2026年9月22日
北海道
18
宮城県
6
京都府
5
福島県
4
新潟県
3
山口県
3
岩手県
3
長野県
3

ほか 10 県で計 18

期間内の合計 63 件(KumaWatch 収集データに基づく集計・単位: 件)

概要および主要事案の分析

本報告期間中、全国で確認されたクマ関連事案は総計63件である。人身被害および捕獲・銃猟に関する記録は0件であったが、都市部キーワードに該当する事案が2件報告されたほか、住宅近隣や生活圏への接近が目立った。都道府県別では北海道が18件と最多を占め、次いで宮城県が6件、京都府が5件、福島県が4件、新潟県、山口県、岩手県、長野県、秋田県が各3件と広範囲で事案が記録された。

特に注視すべき特異事案として、岩手県盛岡市において商業施設周辺でクマが目撃された事例(※1)や、兵庫県神戸市西区平野町芝崎における出没可能性の報告(※2)が挙げられる。これらは市街地・商業ゾーンへの直接的な接近であり、偶発的な遭遇によるリスクが高い環境下で発生している。また、岩手県大船渡市では民家の屋根の上にクマが登っている姿が目撃されており(※3)、建造物や居住空間への物理的接近が顕著にみられた。

地域主要都道府県事案数 (代表値)特記事項・主な出没環境
北海道北海道18件農地(デントコーン畑)、ゴルフ場、峠道、小学校周辺
東北宮城・福島・岩手・秋田16件商業施設周辺、民家屋根、農地、住宅街近接山林
関東群馬・栃木4件集落近接林縁、住宅地周辺
中部新潟・長野・愛知・福井・石川・山梨11件樹上痕跡(クマ棚・ふん)、観光地、集落
関西京都・兵庫・和歌山8件都市部近接山道、寺社地域、住宅地
中国山口・島根5件登山道、集落農地、出没痕跡

地域別出没動向

北海道地域

北海道内では全道で計18件が記録され、本日の最多件数エリアとなった。清水町では、住宅から約500メートルの距離にあるデントコーン畑において、収穫作業中の男性が体長約2メートルのクマ1頭を目撃し、警察が警戒を強化する事態が発生した(※4)。農作物の収穫期と重なる農地環境への執着が示唆される。また喜茂別町の中山峠では連日出没が記録されているほか(※5)、同町内のゴルフ場において2頭が立ち上がり抱き合う姿や草を食べる様子が目撃されている(※6)。さらに猿払村浅茅野小学校付近での出没情報や、根室市酪陽での出没(※7)など、教育施設周辺から酪農地帯、リゾート施設まで多岐にわたる空間でヒグマの活動が確認されている。

東北地域

東北地方では宮城県(6件)、福島県(4件)、岩手県(3件)、秋田県(3件)で計16件が確認された。宮城県では大崎市田尻大嶺北山(※8)や三本木伊賀高野(※9)、富谷市富谷大清水下(※10)および富谷落合(※11)、丸森町山田上(※12)と、広範囲の集落・丘陵地で目撃が相次いだ。福島県では郡山市田村町周辺に目撃が集中しており、田村町田母神では体長約1.0メートルの個体が目撃されている(※13、※14)。岩手県では先述の盛岡市の商業施設近傍(※1)および大船渡市の民家屋根上での目撃(※3)と、都市型・居住区侵入型の事案が際立った。秋田県では鹿角市八幡平熊沢国有林(※15)、能代市二ツ井町荷上場(※16)に加え、大館市豊町の住宅エリア近傍で痕跡が確認されている(※17)。

関東地域

関東地方では栃木県で鹿沼市板荷(※18)および日光市(※19)での出没が報告され、群馬県では沼田市奈良町(※20)や渋川市赤城町津久田(※21)において出没およびその可能性が確認された。中山間地域の集落林縁部や主要道路沿いに近いエリアでの情報が中心となっており、日常生活空間への侵入前段階における警戒態勢がとられている。

中部地域

中部地方では新潟県、長野県、愛知県、福井県、石川県、山梨県で出没が確認された。新潟県魚沼市では体長約1メートルのクマが連日目撃され、山林北東方向へ移動する様子が記録されている(※22)。長野県では観光地である軽井沢町(※23)のほか、坂城町上五明(※24)、佐久穂町海瀬(※25)で出没が相次いだ。愛知県豊田市ではクマ棚や糞などの採食痕跡が確認された(※26)。福井県越前町織田では夜間(21:40)に幼獣1頭が目撃されており(※27)、石川県羽咋市東的場町(※28)や山梨県上野原市棡原(※29)でも出没事案が記録されている。

関西・中国地域

関西地方では京都府で5件が集中し、京都市左京区鹿ケ谷大黒谷町(※30)や大文字山周辺の山道(※31)といった観光・住宅隣接域での出没が確認されたほか、福知山市夜久野町畑や京丹後市久美浜町野中で目撃があった。兵庫県では神戸市西区平野町芝崎(※2)に加え養父市八鹿町坂本で、和歌山県では高野町高野山の寺社地域周辺で出没が記録された。中国地方では島根県雲南市大東町篠淵の清久山登山道で成獣1頭が確認されたほか(※32)、山口県岩国市(周東町祖生、由宇町笠塚)や萩市江崎において出没および痕跡確認が行われている。

リスク評価

本日得られた事案データを総合すると、以下の3点において特段のリスク要因が認められる。

  • 季節要因と行動圏拡大:秋期への移行に伴い、全日63件と全国規模で活発な活動が観測されている。日中の山林・農地だけでなく夜間の集落出没(越前町の幼獣例など)も確認されており、日周行動パターンの多様化が推察される。
  • 餌資源環境への誘引:北海道清水町のデントコーン畑における大型成獣(体長約2メートル)の採食行動や、愛知県豊田市におけるクマ棚・糞痕跡の確認など、農作物や樹上結実などの植物性餌資源への強い執着がデータから読み取れる。
  • 人口圏・生活空間への接近度:盛岡市の商業施設周辺や神戸市西区における都市近接事例、大船渡市における民家屋根上への登攀、さらには小学校付近(猿払村)やゴルフ場(喜茂別町)、著名登山道・寺社(大文字山、清久山、高野山)といった人間活動密度の高いエリアへの出没が常態化している。

現時点で人身被害は発生していないものの、住宅から数百メートル圏内や生活インフラ周辺での目撃が多数を占めており、突発的な近距離遭遇のリスクは極めて高い状態にある。地域住民や農作業従事者、野外活動者に対する継続的な情報提供と、出没頻発地域における侵入抑止措置の徹底が不可欠である。

参考文献

  1. 盛岡市の商業施設近くでクマ目撃情報 - 岩手日報
  2. 西区平野町芝崎でクマ出没の可能性
  3. 民家の屋根にクマ
  4. 【クマ出没】デントコーン畑で収穫作業中の男性が体長約2メートルの1頭を目撃、住宅から約500メートルの距離 警察が警戒を強化 北海道清水町 - news.inf
  5. 中山峠で連日熊出没
  6. ゴルフ場で立ち上がり抱き合うクマに…草を食べるクマ… 喜茂別町内で目撃情報相次ぐ 北海道 - Yahoo!ニュース
  7. 酪陽でクマ出没
  8. 田尻大嶺北山でクマ出没
  9. 三本木伊賀高野でクマ出没
  10. 富谷大清水下でクマ出没
  11. 富谷落合でクマ出没
  12. 山田上でクマ出没
  13. 田村町田母神でクマ出没の可能性
  14. クマと思われる動物1頭
  15. 八幡平熊沢国有林でクマ出没
  16. 二ツ井町荷上場でクマ出没
  17. 豊町でクマ出没痕跡
  18. 板荷でクマ出没の可能性
  19. クマ出没
  20. 奈良町でクマ出没
  21. クマ出没の可能性
  22. クマ目撃情報
  23. 軽井沢でクマ出没
  24. 上五明でクマ出没
  25. 海瀬でクマ出没
  26. クマ棚やふんを確認
  27. クマ出没
  28. 東的場町でクマ出没の可能性
  29. 棡原でクマ出没
  30. 左京区鹿ケ谷大黒谷町でクマ出没の可能性

監修・編集
執筆
AI(大規模言語モデル)による情報集約
監修
獣医工学ラボ(リサーチコーディネート株式会社)
対象期間
2026年9月22日
公開日
2026-09-23
最終更新
2026-09-23
データ範囲
KumaWatch sightings.json (内部集計データのみ)

本記事は、KumaWatch が収集した出没データを LLM が分析・文章化した内容を、獣医工学ラボの獣医師が確認・編集の上で公開しています。事実関係に誤りを発見された場合は contact@research-coordinate.co.jp までご連絡ください。