日次レポート対象期間: 2026年10月19日·公開: 2026-10-20·研究・知見トップへ
都道府県別の出没件数2026年10月19日
北海道
11
栃木県
6
埼玉県
5
富山県
5
神奈川県
5
京都府
5
兵庫県
4
宮城県
4

ほか 14 県で計 23 件

期間内の合計 68 件(KumaWatch 収集データに基づく集計・単位: 件)

1. 主要事案の概要:人身被害および捕獲・駆除事案

本日記録された68件のデータのうち、人身被害事案が埼玉県秩父市において1件確認された。男性がクマに襲われて負傷しており(※1)、周辺地域における住民の生活空間および山林境界部でのリスクが顕在化した形となった。秩父市内では同日、荒川贄川(※4、※14)や上影森(※5)でも出没が確認されており、同一地域周辺での活動が活発化していたことが窺える。

また、捕獲・銃猟キーワードに該当する事案としては2件が計上された。北海道清里町では出没したヒグマ1頭の駆除が実施され(※3)、同町内の札弦駅付近でも目撃事案が報告されている(※2)。一方、三重県大台町唐櫃の山林においては錯誤捕獲が1件記録された。生活圏への侵入や移動に伴い、人的対応および管理捕獲・錯誤捕獲が生じる事態がみられる。

発生区分都道府県市町村状況概要情報ソース
人身被害埼玉県秩父市クマに襲われ男性が負傷報道由来
駆除北海道清里町ヒグマ1頭を駆除報道由来
錯誤捕獲三重県大台町山林内において錯誤捕獲を確認三重県公式

2. 地域別の出没動向

北海道地域

北海道内では全国最多となる11件が記録された。清里町では駅近傍となる札弦駅付近での出没(※2)と1頭の駆除(※3)が重なった。このほか、北見市常呂町岐阜(※7)、留萌市留萌村(※8)、足寄町上利別(※9)など道東・道北の農村部や集落周辺における出没が目立っている。広範囲で生活圏・交通拠点に近接する形での目撃が相次いでいる。

東北地域

東北地方では宮城県(4件)、福島県(3件)、青森県(2件)などで事案が確認された。宮城県内では仙台市泉区朝日1丁目(※17)の住宅地周辺のほか、気仙沼市の大島(※15)や訓練会場近傍(※18)、栗原市築館照越後沢(※16)で目撃された。特に気仙沼市の大島は有人島であり、離島環境における出没例として注視される。福島県猪苗代町長田では田畑内において体長約1.5メートルと約1メートルのクマ計2頭が目撃され、農地への接近が記録されている(※13)。青森県八戸市櫛引でも市民からの通報による目撃情報が寄せられた(※12)。

関東地域

関東では栃木県(6件)、埼玉県(5件)、神奈川県(5件)、東京都(1件)と、山沿いから平地部にかけて広域で確認された。栃木県足利市では河車敷(※6)や月谷町の琴平神社付近での目撃、那須塩原市鴫内での痕跡確認が報告されている。埼玉県では前述の秩父市における人身被害および出没のほか、ときがわ町馬場(※19)での目撃があった。神奈川県では秦野市の弘法山公園付近(※20)や曽屋(※21)での目撃が相次ぎ、相模原市緑区牧野(※22)、山北町川西(※23)でも出没の可能性が報じられた。東京都八王子市上恩方町でも痕跡が確認されている。

中部地域

中部地方では富山県(5件)、福井県(2件)、岐阜県(1件)、愛知県(1件)、石川県(1件)の報告があった。富山県では氷見市熊無のトンネル内における成獣(体長約1m)の目撃や、南砺市蔵原(※24)、高岡市二上(※25)での成獣目撃および出没情報が確認された。福井県では小浜市谷田部および鯖江市別司町で朝の時間帯に成獣が目撃された。石川県津幡町竹橋(※26)、岐阜県揖斐川町房島(※27)でも目撃が続き、愛知県豊田市宮代町大畑では柿の木に爪痕が確認されるなど、果樹利用の痕跡が記録されている。

近畿・中国地域

近畿地方では京都府(5件)、兵庫県(4件)、和歌山県(3件)、奈良県(1件)が記録された。京都府は宮津市日置(※28)、舞鶴市佐波賀・田中町(※29)、綾部市位田町市場(※30)、福知山市榎原と北部丹後・中丹エリアに集中した。兵庫県では朝来市山東町柴や香美町香住区間室での痕跡、神河町鍛治・鍛冶での目撃が報告された。和歌山県では高野町高野山やかつらぎ町花園梁瀬中越での出没・痕跡、奈良県天理市豊田町での目撃が記録された。中国地方では山口県(3件)、広島県(2件)、島根県(1件)、鳥取県(1件)であり、広島県大竹市の高校付近(油見2丁目)での痕跡、島根県奥出雲町三成の下三所農道での成獣目撃、山口県周南市や岩国市、萩市での出没が確認された。

四国・九州地域

当該期間において、四国地方および九州地方を対象とする出没・被害情報の報告は0件であった。

3. リスク評価

収集されたデータに基づき、出没リスクを以下の3要素から評価する。

  • 季節要因:10月中旬を迎え、冬期に向けた活動期にあたり、全国的に活動頻度の高い水準が維持されている。早朝(7時台など)や夕刻(17時台など)の移動時間帯における目撃が福井県や島根県などで明確に記録されている。
  • 餌資源との関連:愛知県豊田市で柿の木に対する爪痕が確認された事案や、福島県猪苗代町における田畑内での複数頭(成獣・幼獣クラス)の目撃など、農地や人里に残された果樹・作物を指向した出没が複数地点で確認された。
  • 人口圏接近度:埼玉県秩父市での人身被害をはじめ、北海道清里町の駅周辺、宮城県仙台市泉区の街区、広島県大竹市の高校近傍など、市街地・生活インフラ・交通結節点への近接傾向が顕著である。

以上のデータから、山間部のみならず農地、河川敷、神社周辺、住宅街近接エリアにいたるまで出没範囲が広がっており、住民との偶発的な遭遇による人身被害リスクが継続していると評価される。

参考文献

  1. クマに襲われ男性けが(埼玉県秩父市)
  2. 札弦駅付近でヒグマ出没(北海道清里町)
  3. クマ1頭を駆除(北海道清里町)
  4. 荒川贄川でクマ出没(埼玉県秩父市)
  5. 上影森でクマ出没(埼玉県秩父市)
  6. 河川敷でクマ目撃(栃木県足利市)
  7. 常呂町岐阜でクマ出没(北海道北見市)
  8. 留萌村でクマ出没(北海道留萌市)
  9. 上利別でクマ出没(北海道足寄町)
  10. 油見2丁目でクマ出没痕跡(広島県大竹市)
  11. 錦町須川でクマ出没(山口県岩国市)
  12. 櫛引取揚石でクマ出没(青森県八戸市)
  13. 田畑でクマ2頭目撃(福島県猪苗代町)
  14. 荒川贄川でのクマ出没(埼玉県秩父市)
  15. 有人島・大島でクマ目撃(宮城県気仙沼市)
  16. 築館照越後沢でクマ出没(宮城県栗原市)
  17. 泉区朝日1丁目でクマ出没(宮城県仙台市)
  18. 訓練会場近くで1mのクマ目撃(宮城県気仙沼市)
  19. 馬場でクマ出没(埼玉県ときがわ町)
  20. 弘法山公園付近でクマ目撃(神奈川県秦野市)
  21. 曽屋でクマ出没の可能性(神奈川県秦野市)
  22. 緑区牧野でクマ出没の可能性(神奈川県相模原市)
  23. 川西でクマ出没の可能性(神奈川県山北町)
  24. 蔵原でクマ出没(富山県南砺市)
  25. 二上でクマ出没の可能性(富山県高岡市)
  26. 竹橋でクマ出没(石川県津幡町)
  27. 房島でクマ出没(岐阜県揖斐川町)
  28. 日置でクマ出没(京都府宮津市)
  29. 佐波賀でクマ出没(京都府舞鶴市)
  30. 位田町市場でクマ出没(京都府綾部市)

監修・編集
執筆
AI(大規模言語モデル)による情報集約
監修
獣医工学ラボ(リサーチコーディネート株式会社)
対象期間
2026年10月19日
公開日
2026-10-20
最終更新
2026-10-20
データ範囲
KumaWatch sightings.json (内部集計データのみ)

本記事は、KumaWatch が収集した出没データを LLM が分析・文章化した内容を、獣医工学ラボの獣医師が確認・編集の上で公開しています。事実関係に誤りを発見された場合は contact@research-coordinate.co.jp までご連絡ください。